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星の子プロダクション社長のブログ
毎日、自作絵のアップ

3月10日(火)

「似顔絵ショップ星の子」では、アーティストが笑顔でお客様に挨拶するようにしています。明るい似顔絵コーナーをお楽しみください。

「今日の一枚」
2009-3-11-1.jpg
「クロッキー女性」
だいぶ以前の絵。最近、私は10分じっとしていてくれたら、さっと一枚描ける。以前「落語」を聞きに行った時、スケッチブックを出して、ささっと落語家さんを描いた。描きやすかった。


「小説」
団塊世代「K」の「仕切りブログ」

昨日もやりました。久々の充実感だったなあ。では早速ご報告。
昨日は仕事が長びいて、終わったのが夜中になってしまったんだな。それから車で帰宅だ。もう夜中なんで道路は車ばっかりで、人なんかいやしない。私はいつものように安全運転、ゆっくり走っていたよ。しかし、これからだよ、おもしろくなってきたのは。
場所は首都高4号線の下の道、環八との交差点手前だね。調布からここまで順調にこれたんだが、もう少しで環八に出ると思ってたら、その手前で渋滞に捕まっちゃった「まっ、そのうちに動くだろう」と待っていたら、ちっとも動かない。15分くらい待ったかな。あまり動かないんで「こりゃおかしい。どうなっているんだ」とドアを開けて外へ出て、前を見てみたんだ。そしたらなんと、4~50メートル先で銀色のでかいタンクローリーが道を塞いでる。「なんなんだ、事故でもあったのか」しかし、パトカーが見あたらない。「そうだ」私はピンときた。この道は時々通るので、「あれかもしれない」と思った。「あれなら、なんぼ待っても動かないや」私はエンジンを切って車を出てタンクローリーの所まで歩いていった。「やっぱりだ」私の感は当たっていた。「この運転手、出るとこ間違えて手前で出てる」。状況はこうだ、上の高速から出て交差してる環八に入るには、高速道を降りての真下の道をしばらく走る。そして高速の支柱の間を抜け、一度左の側道を走らなければならない。しかし、これが間違いやすい。側道に出るのに決められた所を通らないと、支柱の間隔が狭くて出づらいのである。小さな乗用車なら何とか出られるのだが、大型車なら簡単に通りぬけられない。ここを間違えたんだ。間違えて手前で側道に出てしまったのだ。タンクローリーは側道の右端の民家近くに頭をくっつけ、後ろは高速の支柱の間の中。それがまずいことに、すぐ後ろの車がタンクの後部に、ぴったりくっついてしまっている。その車の後にもずっと車が、数珠つながり。私の車の後ろの方にも、すでにびっしり車が続いている。私は運転手の所まで行って、様子を見た。40代の体格の良い男だった。彼は思案に暮れて、どうしようもないって感じ。ほとほと困っているのがわかった。ここだよ。ここからが私の「仕切り屋」の本領発揮。先ず運転手さんに、顔を見て挨拶。「どうしましょうか」「、、、」運転手さん言葉がない。「バックしますか?」「えっハイ」「じゃ後ろの車、下げますよ」私はタンクローリーがバックするのに、どのくらい距離が必要か計算。「約10メートルだな」それから、10メートル空き道を作るに何台くらいの車に下がってもらうか計算。「10台くらいが1メートルづつ下がればいいか」私は先ず、タンクから数えて10台目の車の所まで戻る、そしてこう言った。「前のタンクローリーが後ろに下がりますので、この車も下がってくれますか。このままではいつまでたっても動きません。朝になりますよ」と先ず一台目にバックしてもらう。この運転手さん物わかりが良い。「うんっ」と頷いて、精一杯後ろの車の、バンパーすれすれまでバックしてくれた。さて次の車。私はひとつ前の車に行き、同じように言う「後ろに下がってくれますか?」私のやりたいことがわかっているらしく、この運転手言葉が終わらないうちに下がり出す。次の車にも同じように言う。やはり、さっと動き出す。なんかどの運転手からも私に対して怪訝さではなく、好意らしきものを感じる。「これだよ、これこれ、これが仕切り屋冥利ってもんだ」その後はもう簡単、私の顔を見ただけで、どの車もどんどん下がってくれる。そして、タンクのすぐ後ろの車にたどりゆく。目があって「下がってくれますか」うなづいた、この運転手なんか「ありがとう」と言ってるような口の動き。ガラス窓越しでよく聞こえない。「10メートルはできたな」私はタンクの運転手の所に行き「どうですか。下がれますか」「大丈夫です」運転手は言う。私は後ろに回って、タンクのバックミラーを見ながら、右手を大きく挙げて「オーライ、オーライ」と言う。タンクはゆっくり後退。10メートルも下がらず一度ストップして前に切り返す。私はまだどうなるかわからないので、一番後ろの車を止めている。ハンドルをまた切り返してタンクはバックし出す。それを3回ほど繰り返して、やっとタンクは側道に出られそうになる。私は問題が解決して車が動き出せば、今度は自分の車が道を塞いでしまうことになるので「タンクはもう大丈夫」と確信したところで、自分の車に急いで引き返す。まもなく前方の車から順に動き出した。しばらくして、やっと自分の車も前進できた。私は左端に止まっているタンクローリーの所まで来た。
安心しきった運転手は、ちょうどたばこに火を付けようとしていた、左ドアの窓を開けたまま。きっと彼は私に挨拶したかったんだろう。でも、私は車を止めて「良かったですね」と言いたかったが、後ろの車がどれだけ待たされたか、それを考えると、とても車を止められない。クラクションを鳴らして挨拶することも、深夜でできない。彼の顔を見ながら「がんばってください」と心で言って、私は行き過ぎたのでした。

「*この話はフィクションです」



  1. 2009/03/10(火) 09:21:24|
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