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星の子プロダクション社長のブログ
毎日、自作絵のアップ

6月12日(金)

「似顔絵ショップ星の子」では、お写真からも似顔絵をお描きしています。多くの皆様のお越しをお待ちしています。

「今日の一枚」
2009-6-12-1.jpg
「???」
何かわから無い動物。長年描いていると時々こんなのが現れる。
今日アップする絵が無いので使いました。


「帰ってきた 日光江戸村似顔絵ばなし 第二十八話」
北川さんから言われた似顔絵処の仕事はだいたい10日間。いつも前日に江戸村のアパートに行くようにしていた。アパートに着く時間はだいたい夜9時か10時。
その夜は雨だった。小佐越駅からはアパートへ徒歩で30分ほどかかる。両脇畑の中の道を歩いていく。田舎なので暗いし寂しい、傘をさし、一人とぼとぼ歩く。でも精神的にはうれしい。月に十日しか働けない似顔絵だ、一生懸命描こうと思っていた。夜道は最初は怖いくらいだったが、今では慣れている。歌なんぞ歌いながら行く。「シトシトピッチャン、シトピッチャン、シートーピッチャン」
アパートが見えかけた頃、道の横から子猫の鳴き声が聞こえてきた「ミャーー、ミャーー」か細く、明らかに生まれたばかりの子猫。捨て猫か?右側の鬱蒼とした畑の中から聞こえたみたいだが、よくわからない真っ暗だ。雨は降り続いていた。
「困った」私は捨て猫を拾って飼える状況じゃない。私は自分のことで精一杯。江戸村のアパートは北川さんの物だし、彼も飼えないだろう、練馬の自分のアパートはよく留守にする、無理。子猫はかわいそうだが、私にはどうすることもできなかった。あんなにかわいそうに泣いてる捨て猫。「ミャーー、ミャーー」私の足音を聞いて助けを求めているみたいに聞こえた。すぐ足の下にいるのだったら拾ったかも、でも夜で真っ暗、さっぱりどこにいるのかわからない。どうもしてやれない自分が居た。そんな自分が惨めだった。そのまま通りすぎてアパートに行った。次の朝、早く起き、そこら近辺を探したけどいなかった。あの鳴き声が今でも忘れられない。


(株)星の子プロダクション



  1. 2009/06/12(金) 12:11:41|
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